シンギュラリティブログ

2045年までに到来するシンギュラリティ(特異点)はAfter Internet時代の最重要概念。VR/AR, MR, AI, Robotics, IoTなど色んなトピックスについて書きます。

労働資本からロボットAI資本

  • ジャストアイデアだけど、人材紹介会社、じゃなくてロボットAI紹介会社って面白いのでは。
  • バイト各分野の仕事毎に対応してるロボットAIを検索/比較/検討できる。
  • しかも人を雇った場合のコストと、ロボットでのコストを比較できるようにする。
  • まあ今だとそんなにまだロボットがいないからつくるの難しいけど・・2020年頃にはありえなくもない。

イーロン・マスクの構想。自動運転技術を使って、使ってないTeslaを自動カーシェアリングキャッシュマシンとして使えるように。

イーロンマスクの偉大な構想

www.techinsider.io

Elon MuskはTeslaオーナーたちが車を使ってないときは、その車でお金稼ぎさせようと考えている。

  •  この記事はElon Muskさすがと言わざるをえなかった。やっぱ天才だわ。
  • いわば、自動運転の力を使ってオーナーが車を使ってないとき、車が勝手にカーシェアリングをしてお金を生み出していく、という構想を語っている。
  • 以下わかりやすいところだけ要約していきます。

"You will also be able to add your car to the Tesla shared fleet just by tapping a button on the Tesla phone app and have it generate income for you while you're at work or on vacation, significantly offsetting and at times potentially exceeding the monthly loan or lease cost," Musk said.

「あなたはTesla Phone AppのボタンをタップするだけでTesla Shered fleetに自分の車を追加できる、そうするとあなたが仕事や休暇を取ってる時にあなたの車は(自動的に)収益を産み出してくれる。意義深いことに、これはあなの月々のローンやリースのコストを埋め合わせたり、ときにはそれを超えて利益を出してしまうこともあるのだ。」とマスクは語った。

"This dramatically lowers the true cost of ownership to the point where almost anyone could own a Tesla. Since most cars are only in use by their owner for 5% to 10% of the day, the fundamental economic utility of a true self-driving car is likely to be several times that of a car which is not."

「これを使えば誰もがTeslaを持てるようになるぐらい著しくTeslaを所有するためのコストをさげてくれる。ほとんどの車でオーナーが使ってる時間は1日の5~10%しかない。根本的な自動運転車の経済価値はそうではない(普通の)車の数倍にもなるだろう。」

  • これはその通りだと思う。
  • これに加えて先日このBlogで書いた下記の記事もあわせてよんでみてほしい。
  • singularity.hateblo.jp

  • こうなるとUber, Airbnbという2大シェアリングエコノミー企業さえもTeslaの競合ということになってくるわけだ。いやーデカい。構想がデカくてよい。 

労働資本からロボットAI資本へ

  • こういうの見ると、ほんと家で持ってるロボットAIがお金を稼ぐというのが当たり前になるなと。家のTesla君が勝手にカーシェアリングで使われたり、宿泊施設(仮眠室?)として使われたりして、お金稼いでくれる。
  • そしてロボットAIは疲れないから間違いなく労働者より良い。労働者使うよりROIが抜群に良いわけだ。なので労働資本ではなくロボットAI資本が重要となる。そして富める資本家はますます富み、仕事がなくなる労働者はどんどん使われなくなる・・。 :(
  • そういうこと考えてるとFreakoutの佐藤さんが昔似たようなことtweetしてたなと思って読み直したらそのものずばりの内容だった。やっぱこの人も天才。
  •  

情報の引き算

・Augmented Realityにおいて情報の付加というのはよくあるが、情報を取り去る、書き換えるという概念はもっとあってもいいかもしれない。

・例えば、外がうるさい時、ある周波数の逆位相を発生させて、その音を取り除くというテクノロジーはすでに存在してる(デジタル耳栓)

・それの視覚版はどうだろう。つまりある情報を取り去ってしまう。実現性はおいておくと、例えば花火やライブで混雑してて目の前が見えないという場合、ある空間の人物の情報を消して、見えるようにしてしまうというもの。

・リアルタイムでARグラスに画像合成してしまえば可能といえば可能なはず。

・こういう概念でアイデア出しするのは面白そう。

自動運転と不動産業の関係性について

自動運転についておさらい

  • Tesla, Google, 最近(2016年)ではTOYOTAも本腰を入れた車の自動運転技術。今後も技術が洗練されていき、2020年までにはだいぶ事故率も抑えられた製品が当たり前のようになっているのではと思われる。
  • Teslaにはサモン機能というのがある。Summon(=召喚する)という言葉通り、駐車場からリモートで呼び出したりできる機能のこと。
  • この技術がより洗練された時のインパクトを考えてみたい。
  • gigazine.net

Parking Freeな未来

  • サモンできる距離がより長距離でもできるようになった場合、つまり自分の家から勝手に仕事場まできてくれたりするようになると自動運転のインパクトがものすごいものになってくる。
  • まず駐車場フリーと言える。ショッピングなどに行く時、混んでいたり、なかなか見つからなくて困っていた駐車場問題が解決される。また家の駐車場に戻しておけばいいので駐車場料金は払わなくてよくなる。
  • つまりParking Freeと言える。またそもそもそうなってくると、自分の家に置くよりもより安く駐車できる土地があればそちらに置いておいた方が月々の駐車料金も激減するので、そういうチョイスを行う人は増えると予想される。
  • ただ、これ自体はまだまだインパクトとしてはかわいいものだ。

動く家となる自動運転カー

  • 個人的に最もインパクトがあると考えられるのはキャンピングカーと自動運転が組み合わさったもの。寝台列車のようなものだが、寝るところ、キッチン、シャワー、トイレあたりが装着されたようなもの。
  • こうなってくると自動車業界の未来は明るいと言わざるをえない。不動産業界を食いに行こうとしてるから。(家だと考えれば単価を上げられるだろう。)
  • リモートワークが発達するのに伴い、行きたいところにいきながら仕事できたりする。自分の好きな海の近くへ行って仕事をやったり。移動中は本を読んだり音楽聞いたり。車のデザインは外観もそうだが、より内観がインテリアとして機能性をもとめられるようになってくる。
  • 自分はサーフィンをするが平日は都心にいるため、どうしても週末は電車か車ででかける必要がある。もし自動運転の家があれば、仕事が終わって夜寝てる間とかに海に向かって起きてからすぐにサーフィンへという生活も可能なわけだ。(自動運転でも人間の監視が必要というのが今のルールだと思うので、より安全性が向上してルールが変化しているという前提だが。)
  • 海へも、山へも、森へも。BBQなど家族と一緒にやりにいけるというのは楽しいものだ。
  • そして究極これが当たり前になった際、自分の固定された家(「不」動産)はいらず、この車(動産)のみで暮らす、という人は出てくると思う。そうなると、できるだけ税金が低いところへ行こうとするだろう。それに応じた社会システムが進化する必要もあるが。

NVIDIA Lifelike Human Face Rendering

  • ひとつのプロダクトアイデアとしてあるのがリアルな顔のデータを使ったVRサービス。
  • NVIDIAの下記コンテンツはとてつもなくリアル。
  • www.youtube.com

意識とマインドアップローディング、そして不老不死

マインドアップローディングとは何か

  • マインドアップローディングとは脳(意識)の状態をデジタルデータとして保存して、クラウド上にアップロードするという概念。
  • wired.jp

  • そのマインドデータがあれば物体が滅びても、アンドロイドやロボット、または他の生体に移すことが可能。
  • マインドデータは、人の意識(=精神)となっており、記憶、判断、感情ができるので、
  • これにより不老不死ができると言われるが、それは果たして不老不死といえるのか?論点1につながる。

論点1: 意識はユニークなのか?それともコピペなのか?

  • いま、自分自身だと認識している「意識」、これをオリジナルの意識(M)とする。
  • マインドアップローディングをしたときに意識(M)がそのままデジタルで保存されるのか?もしくはアップロード時に意識(M)をコピペしてできるもう一つの意識(M')ができるのか?
  • 一般的なデジタルファイルの特性上、後者だと考えられる。
  • 自分の記憶や、判断(意思決定手法)がそのままトレースされたもう一つの意識(M')がアップロードされた場合、それはあくまで今そこにいる自分ではなく、極めて自分に近いトレースされたAIのようなものといえる。
  • Mは滅びてもM'は滅びない、という論理だと不老不死とは言えない。あくまで意識(M)が続くことを不老不死というのではないか。
  • この後者のパターンで、他者からはM'が自分だと思われたときは感情的にはものすごくさみしいものに思われる。ちょうど下記のマンガのような感じに。
  • MACCHIRO

  • ので、オリジナル(M)の延命をどう実現するのか?ということを考えたいところではある。

論点2: 意識は移動するのか?

  • 今日(2016/07/18)大好きなブックカフェでもやもやと考えてたんだけど、意識は移動するということは論点1よりもシンプルにイメージしやすいのではと思った。(正確に言おうとすると意識は身体と切り離しやすいのでは?ということだ。)
  • もし意識が脳から生成されているのだとしたら、身体がだめになっても、身体から脳を切り離して、アンドロイド(ロボット)につなげば、意識は移動できている、と言える。
  • 事実、すでに身体がある場合でも、体が動かない場合はBMI(Brain Machine Interface)を使ったり、行動したいエリアが遠距離の場合はBeamのような、Tele-presense = 遠隔ロボットを使ったりすることができている。
  • suitabletech.com

  • これは、BMIやロボットにログインして、まるで体のように操っているといえる。そのとき意識は脳から生成されているかもしれないが、
  • DroneのFPVとかもこれに近いと思える。特に極度の集中力を要するので、心が体(Drone)と結びついている一心同体状態になっていると考えられる。このとき意識は自分の体ではなく、Droneにあるという方が正解かもしれない。
  • www.youtube.com

  • このときDroneが木にぶつかったり、ロボットが壁にぶつかったりすると思わず身体を動かしてしまうことが予想される。これは意識がそちらに集中している証拠。
  • 保存についての論点1は解決できてないが、距離や空間を問わない、瞬間的に意識は移動できるというのは大きな可能性と思える。

(続きはまた書きます。)