意識とマインドアップローディング、そして不老不死
マインドアップローディングとは何か
- マインドアップローディングとは脳(意識)の状態をデジタルデータとして保存して、クラウド上にアップロードするという概念。
- そのマインドデータがあれば物体が滅びても、アンドロイドやロボット、または他の生体に移すことが可能。
- マインドデータは、人の意識(=精神)となっており、記憶、判断、感情ができるので、
- これにより不老不死ができると言われるが、それは果たして不老不死といえるのか?論点1につながる。
論点1: 意識はユニークなのか?それともコピペなのか?
- いま、自分自身だと認識している「意識」、これをオリジナルの意識(M)とする。
- マインドアップローディングをしたときに意識(M)がそのままデジタルで保存されるのか?もしくはアップロード時に意識(M)をコピペしてできるもう一つの意識(M')ができるのか?
- 一般的なデジタルファイルの特性上、後者だと考えられる。
- 自分の記憶や、判断(意思決定手法)がそのままトレースされたもう一つの意識(M')がアップロードされた場合、それはあくまで今そこにいる自分ではなく、極めて自分に近いトレースされたAIのようなものといえる。
- Mは滅びてもM'は滅びない、という論理だと不老不死とは言えない。あくまで意識(M)が続くことを不老不死というのではないか。
- この後者のパターンで、他者からはM'が自分だと思われたときは感情的にはものすごくさみしいものに思われる。ちょうど下記のマンガのような感じに。
- ので、オリジナル(M)の延命をどう実現するのか?ということを考えたいところではある。
論点2: 意識は移動するのか?
- 今日(2016/07/18)大好きなブックカフェでもやもやと考えてたんだけど、意識は移動するということは論点1よりもシンプルにイメージしやすいのではと思った。(正確に言おうとすると意識は身体と切り離しやすいのでは?ということだ。)
- もし意識が脳から生成されているのだとしたら、身体がだめになっても、身体から脳を切り離して、アンドロイド(ロボット)につなげば、意識は移動できている、と言える。
- 事実、すでに身体がある場合でも、体が動かない場合はBMI(Brain Machine Interface)を使ったり、行動したいエリアが遠距離の場合はBeamのような、Tele-presense = 遠隔ロボットを使ったりすることができている。
- これは、BMIやロボットにログインして、まるで体のように操っているといえる。そのとき意識は脳から生成されているかもしれないが、
- DroneのFPVとかもこれに近いと思える。特に極度の集中力を要するので、心が体(Drone)と結びついている一心同体状態になっていると考えられる。このとき意識は自分の体ではなく、Droneにあるという方が正解かもしれない。
- このときDroneが木にぶつかったり、ロボットが壁にぶつかったりすると思わず身体を動かしてしまうことが予想される。これは意識がそちらに集中している証拠。
- 保存についての論点1は解決できてないが、距離や空間を問わない、瞬間的に意識は移動できるというのは大きな可能性と思える。
(続きはまた書きます。)